ロンドン発の化粧品ブランド“Rimmel リンメル”の新作マスカラ「Thrill Seeker Pitch Black」のARキャンペーンがロンドンで展開されています。このキャンペーンでは、SnapchatのAR機能を用いて、ロンドンの象徴的な名所であるタワーブリッジをARで変身させることができます。ユーザーがタワーブリッジをカメラで撮影すると、有名な橋が黒い液体に溶けていく様子を楽しむことができます。
以前に“Rimmel リンメル”のOOHとTikTokのARエフェクトキャンペーンをこちらのブログで紹介しましたが、リンメルはARを活用した革新的なキャンペーンを展開したいと考えているようです。Snapchatのデータによれば、Snapchatでは、毎日250万人ものユーザーがARを活用し、Z世代の92%がショッピングにおいてARを重要なツールとして認識しているとのことです。
このキャンペーンは、ロンドンのバスや他の象徴的な場所、そしてデジタルサイネージでも展開されており、広範な層に向けて魅力的な体験を提供しています。
タワーブリッジでSnapコードをスキャンしてAR体験に参加することで、新作マスカラのサンプルを入手できるなど、このキャンペーンはリアルとデジタルを融合させたOOH体験の一環として展開されています。しかしながら、メイベリンUKの新作マスカラ「Sky High」のキャンペーンと比較する声も多く見受けられます。
フェイクOOHで注目されたメイベリンUKの新作マスカラ「Sky High」キャンペーンを紹介したブログ
一部の声では、リンメルの新しいARキャンペーンは、メイベリンUKのキャンペーンに比べて、アマチュアっぽく、製品への焦点が過剰に置かれていると指摘されています。メイベリンUKのキャンペーンは楽しいコンセプトであり、リンメルは"Thrill Seeker"という名前やキャッチコピーをより魅力的に活用する余地があったとの意見もあります。さらに、メイベリンUKの広告は3Dモーションの動画を用いており、一方でリンメルのARフィルターはリアルタイムでスマートフォン上で実行されるため、見栄えに劣るとの声も寄せられています。
リンメルのARキャンペーンは、メイベリンUKのキャンペーンほど洗練されておらず、影響力に欠けるとの指摘がありますが、今後の改善に向けてさらなる魅力的な展開が期待されます。