デジタル技術の急速な進化により、現実と仮想の境界線はますます曖昧になっています。大阪メトロアドエラと大阪モード学園の最近のコラボレーションは、CGI(Computer-Generated Imagery)と生成AI(Generative AI)、大阪モード学園学生のデザインを駆使し、まさに「シュールOOH(フェイクOOH)」というべき新たな広告体験を創り出しました。
「アドクロ」で取材記事も紹介されましたが、本ブログでも3Dの生成AIも含め改めてご紹介します。
アイデアと広告の交差点「アドクロ」:現実とバーチャルが融合!斬新な広告の意図を担当者に聞いた
●学生のファッションデザインと生成AIの共創が生み出すクリエイティブの力
このキャンペーンは、単なる技術的な驚異に留まらず、共創の力を示すものでした。大阪モード学園の学生がデザイン制作したファッション衣装を3Dオブジェクトとして具現化し、そのデザインを基に3Dの生成AI「Rodin」を用いて、ファッションと調和したインテリアチェアも生成AIで3Dオブジェクトを創造しました。そうして巨大なファッションデザイン衣装とインテリアチェアが、まるで現実に存在しているかのようなリアリティを持って登場します。
●リアルと仮想のOOH×FOOH=シュールOOH
このクリエイティブは、リアルなOOH(Out Of Home)コンテンツと仮想のFOOH(フェイクOOH)要素を融合させた多面的なプロジェクトです。実際のOsaka Metro梅田駅のOOH掲出環境を撮影し、その映像に3Dのオブジェクトを追加しました。3Dクリエイターの手によって、3Dオブジェクトのサイズや位置、影の調整が行われ、リアルと仮想が調和した映像が完成しました。その結果、このキャンペーンは梅田駅の物理的な空間を支配するだけでなく、オンライン上でも影響を拡大することに成功しました。リアルなOOH掲出が終了した後、シュールOOH動画がオンラインで公開され、引き続きターゲットオーディエンスを引きつけ、そのリーチを最大限に広げています。
●広告効果をOOHの物理空間を超えて拡大
このキャンペーンの重要なポイントの一つは、OOH広告の掲出期間を超えてデジタル空間でも効果を持続·拡大できる点にあります。シュールOOHコンテンツは、TikTokやInstagramなどのプラットフォームで公開後3日間で2万回以上の再生を記録し、物理空間とデジタル空間を組み合わせることで、従来の広告の枠を超えた持続的なエンゲージメントを実現しています。OOHで一瞬の注意を引くだけでなく、キャンペーンの影響力を持続させ、ターゲットオーディエンスと対話を続ける広告が実現されているのです。
CGIや生成AIを活用した次のキャンペーンをさらに進化させたいとお考えなら、ぜひご相談ください。リアルとバーチャルが交差する広告の未来は、かつてないほどエキサイティングです。