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LiDARを活用したOOHオーディエンス・メジャメントに関する実験を開始

大阪メトロ アドエラは、交通広告の定量的な効果計測に向けた取り組みとして、駅メディアの視認可能者数の計測を、芝浦工業大学LiDAR技術を活用した研究を開始しました。

  • LiDAR(ライダー)とは
    Light Detection And Ranging
    の略称。人に無害なレーザー光を対象物に照射し、周囲の人物との位置や距離を点の集まり(点群)として計測、集計、分析します。空間内の人物の顔などの画像・映像は認識せず、プライバシーを侵害することなく高精度な検知が可能な光センサー技術です。

LiDARは、もともと航空機のレーダーや気象観測に使用されていましたが、現在は、自動車の障害物や周辺車両の検出、スマートフォンのカメラなどと組み合わせて写真撮影で効果的にピントをぼかすアシストや、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・メタバース(仮想空間)のための技術としても利用されています。
LiDAR1
共同研究では、LiDAR(光センサー技術)を用いてプライバシーに配慮しながら、Osaka Metro主要駅の駅メディア(デジタルサイネージ、ポスター、大型シート、階段/エスカレーター集中貼)エリアのデータを取得し、芝浦工業大学工学部情報工学科新熊教授(*)から技術を受けてデータの解析を行い、OOHオーディエンスの国際標準指標の推計モデルを生成できるよう研究します。
LiDAR_01交通広告/屋外広告のメディアカレンシー(媒体取引標準価値指標)は、世界で唯一のグローバルOOH業界団体WOOWorld Out Of Home Organization 20225月に発表した「OOHオーディエンス測定の新しいグローバルガイドライン」(日本語版は10月にデジタルサイネージコンソーシアムより発行)にて、OOHオーディエンス・メジャメントの標準化を推進するために、4レベルの指標を定義しています。
スライド
・サーキュレーション(Circulation)OOHフレームに近接するオーディエンス・カウント
OTS (Opportunity to See):定義された視認エリア内に一定期間存在する個人の合計
OTC (Opportunity to Contact):広告が表示されている間、定義された視認エリア内で広告フレームの方向を向いている個人の合計
VACVisibility Adjusted Contacts):広告が表示されている間、定義された視認エリア内で広告フレームの方向を向いており、その広告を見たと想定できる確率をかけて調整した個人の合計

世界広告主連盟によるクロスメディア計測基準では視認をベースにしたVACレベルをガイドとしているため、日本国内の交通広告でも今後は国際標準指標が要求されると思われます。

サーキュレーションの測定方法には、センサスデータ、トランザクションデータ、基地局、GPSWiFi、カメラ、ビーコン、センサー、手動カウント、パッシブ回答 等、多数ありますが、OTC (Opportunity to Contact)からVACVisibility Adjusted Contacts)の測定は、カメラ、センサー、アイトラッキング などテクノロジーの活用が重要となりそうです。

(光センサー技術のLiDARで取得したデータのイメージ)

 

  • 芝浦工業大学工学部情報工学科 新熊亮一教授プロフィール
    2008~2009年 米国WINLAB客員研究員
    2011~2021年 京都大学情報学研究科准教授
    2018~2022年 JSTさきがけ研究員
    2021年~ KDDI総合研究所招聘研究員
    大学発スタートアップ創業者および民間企業数社の技術顧問としての産業応用推進
    米国IEEE Senior会員、電子情報通信学会Fellow
    博士(工学)

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