フェイクOOHは、実写映像に3Dモデルを合成して現実と虚構の境界を曖昧にする短尺動画形式の広告です。CGI技術により、まるで実物が存在するかのような超リアルな表現が可能になり、スクロールを止めて見入ってしまうほどのインパクトを生み出します。さらにAIでは表現できないCGIならではの自由度があり、巨大な製品や非現実的な演出を制作できることが特徴です。
近年注目されている「シュールOOH」は、このフェイクOOHの技術をリアルOOH(実際の屋外広告物や建造物)と組み合わせた進化系です。実際の建物や看板をキャンバスに見立て、CGIで描いた巨大なロゴや製品が現れる映像をSNS上で展開することで、「本物なのか?」とユーザーの想像力を刺激します。
▼モード学園コクーンタワーでの実例
大阪メトロ アドエラ東京オフィスは、新宿のランドマーク「モード学園コクーンタワー」をCGIの舞台として活用し、GUESS JEANSのプロモーションを実施しました。夜のタワーにネオンのように浮かび上がるブランドロゴやアイコンをCGIで表現し、都市の建築物そのものをデジタルキャンバスに変えるプロジェクトです。
■Instagram動画コンテンツ
GUESS JEANS Japan Official Instagram
東京モード学園 公式 Instagram
国際ファッション専門職大学 公式 Instagram
モード学園や国際ファッション専門職大学の学生とのコラボレーションを通じて、プロモーションと教育連携の両立を実現したことも特徴です。
(学生によるGUESS JEANSコーディネートを校舎内へ展示)
このプロジェクトは昨年、大阪モード学園と実施した「リアルとバーチャルをつなぐシュールOOH(デジタルサイネージアワード2025で優秀賞を受賞)」の知見を活かし実現しました。
▼シュールOOHの魅力とメリット
- 注目を集めるインパクト:CGIによる超リアルな演出と実在するランドマークの意外な組み合わせにより、ユーザーの目を引き付けます。
- SNSでの拡散力:視聴者は「本物?」と疑問を抱き、いいねを通じてアルゴリズムに乗りやすく高いエンゲージメントが期待できます。
- クリエイティブ自由度の高さ:CGIで巨大な製品やキャラクターを自在に出現させることができ、実世界やAIでは不可能な演出も実現可能です。
- リアルOOHとの相乗効果:実際の建物や看板を活用することで、オフラインの話題性とオンラインの拡散力の両方を獲得できます。さらに、施策後に実際のOOH広告やイベントを展開すれば、体験の継続性も生まれます。
▼これから提案したいシュールOOH企画
- ランドマーク×CGI動画:都市の象徴的な建築物をキャンバスに、意匠や商標権利を確認・許諾を得た上でブランドロゴやキャラクターが浮かび上がる動画を制作。観光名所や商業施設とのコラボレーションにより地域活性化にも貢献します。
- リアル店舗外観のデジタル化:実店舗の外壁やショーウィンドウにCGIを合成し、巨大な製品が出現する演出を行います。オンライン上の話題と店頭への誘導を両立でき、オープニング施策に最適です。
- リアルOOHとの連動キャンペーン:巨大サイネージやビルボードに実際の広告を掲出し、同時にSNSでCGI版の“拡張”演出を配信。リアルOOHの掲出効果を持続させます。
- 体験型イベントとの併用:ARフィルターやフォトブースを用意し、来場者が撮影・投稿できる参加型キャンペーンを実施。UGC(ユーザー生成コンテンツ)の増加によってさらなるバズを狙います。
▼まとめ
シュールOOHは、CGIの創造力と実世界の舞台を融合させることで、従来のフェイクOOHや交通広告・屋外広告を一歩先へ進めます。広告主・デジタルエージェンシーの皆様におかれましては、リアルOOHとCGIを組み合わせた斬新なプロモーションを検討される際はぜひご相談ください。
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