米国のOOH(Out of Home)広告市場は、パンデミックの影響から完全に回復しました。Out of Home Advertising Association of America(OAAA)のデータによると、2022年のOOH広告は前年比20.7%増の86億ドルに達し、2019年の記録を更新したことは以前のブログで紹介した通りです。
特にデジタルOOH広告(デジタルサイネージ広告)が高成長率を記録しているため、今回は、Winterberry Groupの調査結果であるMarketingChartsのグラフとデータから米国の広告市場をフェアユースポリシーに基づいて紹介します。
米国の広告市場は、2022年に9.4%成長しました。これは、2021年の8.2%成長からわずかに上昇したものです。この成長は、デジタル広告(オンライン広告)の成長が牽引しています。デジタル広告は、2022年に13.5%成長し、市場全体の成長を支えました。
オフライン広告は、2022年に4.2%成長しました。オフライン広告の中で、OOH広告(アナログOOH)は、7.7%の高い成長率を記録しました。2023年のオフライン広告はマイナス成長が予測される中で、OOH広告(アナログOOH)は、0.4%の成長が予測されています。
米国のデジタル広告(オンライン広告)は、2023年に10.8%成長すると予想されています。これは、2022年の13.5%成長からわずかながら減速しています。しかし、オンライン広告は依然として米国の広告市場の最大の部分を占め、2023年には57.7%を占めると予想されています。
デジタルOOHは、2023年に10.0%成長すると予想されています。2022年の15%成長から減速していますが、デジタルOOHは依然として急成長のOOHメディアであり、2023年にはOOH市場の約30%を占めると予想されています。
以下は、2023年の米国オンライン広告の各セグメントの成長予測です。
・検索:9.3%成長
・ソーシャル:6.8%成長
・デジタルビデオ:14.3%成長
・CTV:27.2%成長
・ディスプレイ:8.0%成長
・デジタルオーディオ:9.8%成長
・メール/SMS:1.3%成長
・インフルエンサー:17.5%成長
・ビデオゲーム広告:10.0%成長
・B2Cリードジェネレーション:0.9%成長
・アフィリエイトネットワーク手数料:9.9%成長
・デジタルOOH:10.0%成長
日本でも、スキップ不可、ブロック不可のブランドセーフなデジタルOOH広告は今後さらに成長していくことが期待されています。