ブログ | 株式会社 大阪メトロ アドエラ | ADERA

【デジタルサイネージアワード 2年連続受賞】OOH広告の“表現”と“計測”の進化が評価されました

作成者: 荒井孝文|Jun 11, 2025 11:11:17 PM

デジタルサイネージアワード2025|大阪モード学園 × 大阪メトロアドエラ

2025年6月11日、「デジタルサイネージアワード2025」が開催され、大阪モード学園 × 大阪メトロアドエラが手がけた『リアルとバーチャルをつなぐシュールOOH』が優秀賞を受賞しました。

この受賞は、2024年の「生成AI × VRアイトラッキング調査」に続くもので、大阪メトロアドエラとして2年連続の受賞となります。
OOHの特性を活かしながら、デジタル表現とデータ技術を掛け合わせた広告の新しいかたちを提示した点が、高く評価されました。

OOHCGIオンライン動画になるという発想

今回受賞した『シュールOOH』は、Osaka Metro梅田駅「梅田プレミアムPlus」に掲出された実際のOOH広告に、学生のファッションデザインとAI生成の3DオブジェクトをCGIで合成し、まるでそこに存在するかのような錯覚を生み出した作品です。

ポイントは、ARを使わず、CGIのみでリアルに見える非現実を演出し、OOH広告が後にオンライン動画として展開していく構造にあります。

OOHとデジタル、広告はどこまでが現実で、どこからが演出なのか──。
そんな問いかけを込めた、実験的かつ挑戦的なプロジェクトでした。

 

表現とデータ、両方から「アテンション」をとらえる

近年、広告の効果を語るうえで、「どれだけ届いたか(リーチ)」から「どれだけ注目されたか(アテンション)」を測ることが重要視されています。

特にOOHのように、人の視界に自然に入り込むメディアでは、単なる表示回数だけでなく、どれだけ視線を惹きつけ、記憶に残ったかが広告の成果を大きく左右します。

大阪メトロアドエラでは、こうした背景をふまえ、OOHにおけるアテンションの可視化や計測手法の開発を、広告表現と並行して進めてきました。

2024年の受賞:見る行動をデータで測る、VRアイトラッキング調査

2024年には、生成AIで制作したOOH広告を、VR空間で再現した駅環境の中でアイトラッキング調査を実施。どの広告が、どこで、どれくらい注視されたかを定量的に可視化し、「デジタルサイネージアワード2024」優秀賞を受賞しました。

2024年の受賞プロジェクトはこちら

OOHにおけるアテンションを科学的に測ることで、
「どんなクリエイティブが注目されやすいか」といった知見が得られるようになりました。

このように、表現と測定の両面からアテンションをとらえる取り組みを継続している点も、2年連続での評価につながったと考えています。

クロスメディア時代におけるOOHの新たな役割

OOH広告は今、単体のメディアではなく、デジタル広告と連携・拡張する存在へと進化しています。

リアルな掲出体験がCGI動画としてSNSで拡散され、そこに集まるアテンションがクロスメディアで計測・分析される。
OOHとデジタルの垣根が薄れ、メディアをまたいだ広告効果の可視化が求められる時代が始まっています。

大阪メトロアドエラでは、OOHを「ただの表示媒体」ではなく、「記憶に残る体験」として再定義し、その体験をデータとともに価値化していく仕組みづくりを探求しています。

テクノロジーと創造力で、OOH広告の進化を支える

今後も、テクノロジー・クリエイティブ・データ分析を融合させた次世代OOHの可能性を探りながら、広告の価値と社会的な役割を進化させていきます。