大阪メトロアドエラは、デジタルサイネージコンソーシアム(DSC)の「OOHオーディエンス・メジャメント標準化検討WG」に参画し、OOHメディア全体を対象としたメディアカレンシーの標準化を、業界全体の発展に寄与するために推進しています。
DSCより10月6日にリリースされた「OOHオーディエンス測定の新しいグローバルガイドライン」日本語版は、世界で唯一のグローバルOOH業界団体であるWorld Out of Home Organization (WOO)が5月に発表した「GLOBAL OOH AUDIENCE MEASUREMENT GUIDELINES」の日本語版になります。
新ガイドラインではOOHの指標を「サーキュレーション」「OTS」「OTC」「VAC」と、4段階のレベルに別けて定義し、「VAC」の定義が「広告が表示されている間、定義された視認エリア内で広告フレームの方向を向いており、その広告を見たと想定できる確率をかけて調整した人の合計」と、“広告を見た想定”と明確化しています。この「VAC」を国や団体によっては「インパクト」「LTS」「VAI」「Eyes on impressions」「Audience impressions」「Viewed impressions」と呼称しており、国/マーケット単位で、売り手と買い手が合意するように定義する必要があります。
・世界広告主連盟(WFA)と各国の加盟団体によるプロジェクトオリジン:クロスメディア計測を促進する取組みは重要
・クロスメディア計測にOOHが組み込まれるかはOOH業界全体にとって重要なポイント
・OOH業界はいち早く“人”を基準とした視認ベースの計測基準を開発してきた
とあります。
DSCのリリースにコメントを寄せているWFAの参加団体である日本アドバタイザーズ協会 鈴木専務理事のコメントも紹介しておきます。
「OOHが様々な研究によって、その媒体価値が非常に高いことが示唆されており、今後もマーケットが広がることが期待できる。一方で、クロスメディア環境が一般的になった昨今の広告活動においては、様々なメディアとの比較検討をするために、指標の標準化が重要になってくる。今回のグローバルガイドラインを参考にしながら、時間がかかることだとは思うが、業界関係者が一致団結して標準化に取組むことを期待している。」
*「OOHオーディエンス測定の新しいグローバルガイドライン」日本語版を発行 | デジタルサイネージコンソーシアム