カナダのCOMMB（Canadian Out Of Home Marketing & Measurement）は、OpenAI社のChatGPTモデルを活用したOOH-GPT（ベータ版）をリリースしました。このAIチャットシステムは、広告代理店、媒体社、ブランドマーケターをサポート、教育することに特化しており、OOH広告に関する情報、洞察やデータに基づく推奨事項、個別の解決策を提供するようです。
COMMBのデータ部門の責任者であるFarrokh Mansouri氏は、OOH-GPTの開発の主目的は“教育”であると説明しています。「OOH広告は急速に変化している環境にありながら、その変化を誰もが知っているわけではありません。データサミットでデータサイエンティストのグループに、OOH広告業界の研究、データ、測定の観点からプレゼンテーションしましたが、多くの人々はOOH広告の進化に気づいていませんでした。多くのデータ専門家からOOH広告の進化についてさらに議論したいという要望があり、これがOOH-GPT開発の動機です。OOH-GPTは個々人がOOH広告についてもっと学び、OOHメディアとその能力についてより深く理解できる場所です。」と述べています。
ChatGPTモデル活用のためか、日本語でも受け付けてもらえます。ただし、カナダを中心にグローバルOOH広告に関連するトピックのみ議論するようにプログラムされているようで、『日本のOOH計測の状況についてはお答えできません。ご了承ください。』と回答ありますが、以下のようなやりとりは可能です。
Q）OOHマーケットで、プログラマティックOOHの見通しはいかがですか？
OOH-GPT）プログラマティックOOHは、効果的な広告キャンペーンのための重要なツールです。自動化とデータ駆動型のアプローチにより、ターゲットオーディエンスに対してよりパーソナライズされたメッセージを提供することができます。プログラマティックOOHの見通しは、需要の増加や技術の進化により、さらに成長する可能性があります。ただし、効果的なキャンペーンを展開するためには、適切なデータソースや広告インベントリの整備が必要です。
Q）OOHの媒体効果とクリエイティブ効果の関係はどのように考えていますか？
OOH-GPT）OOHの媒体効果とクリエイティブ効果は、相互に関連しています。媒体効果は、広告が設置される場所やターゲットオーディエンスによって異なる効果を生み出します。一方、クリエイティブ効果は、広告の内容やデザインがどれだけ魅力的かや、伝えたいメッセージがどれほど効果的に伝わるかによって決まります。組み合わせることで、より良い広告効果を期待できます。ただし、具体的な効果については、さまざまな要素や状況によって異なるため、一般的な結論を出すことは難しいです。
OOH-GPTベータ版はサインアップ不要で活用できますので、試してみてはいかがでしょうか。