まずは、タイトルの「OOH」という単語について。
これは「Out of Home media」の略で、その名の通り「家の外」、つまりテレビや新聞、ネット広告など家の中で見ることができる以外の屋外広告全般を指す広告用語です。
屋外広告というと、ビルの屋上などに掲げられた看板広告などが思い浮かぶかもしれませんが、電車内でみかける中吊りや駅壁面の看板、デジタルサイネージといった交通広告も屋外広告の一種です。(ちなみに、デジタルサイネージのことをdigital OOHあるいはDOOHと言ったりもします。)
このシリーズでは、Osaka Metroが所有する広告の価値をOsaka Metroや大阪の特徴などを通じてご紹介していければと思います。
さて、大阪ってどんな街でしょうか。
大阪や関西にお住まいの方はもちろんある程度イメージがつくと思います。
しかし、関西以外の方とお話しすると、梅田しか知らなかったり、逆に「それ大阪じゃなかったの?」といった会話もあり、土地そのものの認知度は意外と高くないことに気付かされます。
大阪の賑やかなイメージが先行していることも多いようです。
この記事では、まずは周辺地域との位置関係について見ていきたいと思います。
大阪は関西の"移動"の中心地
出典:国土交通省、”地球地図日本” / ”鉄道 第3.0版”を加工して作成
大阪市は、京都や神戸、奈良のような関西の要所の中間に位置し、毎日ビジネスや買い物、観光などあらゆる目的で移動する人々が集まる街です。
各都市間はJRや各私鉄が連絡しており、京都や神戸は大阪市まで30分ほどで移動できるため、見た目以上に広範囲の地域が移動圏内となっています。
関西以外からのアクセスも盛んで、新幹線であれば新大阪駅、飛行機であれば関西空港や大阪空港が窓口となり毎日多くの方々が街を訪れています。
また先日、国土交通省(近畿地方整備局)より、新型コロナウイルスの影響で延期されていた第6回近畿圏パーソントリップ調査の中間報告書が公表されました。(調査期間は2021年9月~11月)
その中で紹介されている平日1日あたりの地域間トリップ数(上図)によると、コロナ禍で抑制される中であっても、大阪市は大阪府内だけでなく京都、神戸、奈良といった各主要都市との間で多くの移動(全体の3割程度)があり、近畿圏の移動の中心地となっていることがわかります。
Osaka Metroは、大阪市内を網羅して大量の移動需要を支えるインフラであることから、効率的に多くのリーチをキャッチアップできるとともに、大阪以外の周辺地域までも効果が広く波及する情報発信メディアとなっています。